『天幕を広げよ』イザヤ54章2節〜3節より

主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。』(エレミヤ29:11)

2017年1月8日・郡山キリスト共同教会、金井信生牧師による聖餐礼拝説教


2017/1/8 午前11時00分〜

(1月第2主日・年度第2主日・聖餐礼拝)

天幕を広げよ

説 教 金井信生 牧師

聖 書 イザヤ54章2節〜3節より

讃 美 新聖歌154

    新聖歌274

    新聖歌422

交読文 新聖歌8(詩篇第24篇)


説教要旨


イザヤは、神様の備えられる祝福の計画に、自らの労をもって加わるべきことを告げています。

 

1.地上では旅人

 多くのイスラエル人は町に住み、家に住んでいます。しかし主はあえて「あなたの天幕」と言われます。イスラエルの始祖であるアブラハムたちは生涯天幕住まいでした。それは「地上では旅人であり寄留者」(ヘブル11:13)であり、天のふるさとを望む信仰の生涯を歩み続けるためでした。

 

 神様から見たら、家も宮殿も天幕と変わりません。神様がご覧になるのは外側の立派さではなく、内側の真実、誠実であり、主が共におられるかどうかです。神様の働かれる場所がどれだけあるのかがここに問われています。

 

2.祝福があふれるため

 天幕を広げるのは、多くの人を迎えるためです。イザヤの預言は直接には、バビロン捕囚から帰還する人々を指しています。しかし、この前後の章を見ると、イエス・キリストを信じ救われる人たちを迎えるためでもあることを教えられます。

 

 53章には、メシアの受ける苦難が、まるでイエス様の歩みを見ているかのように預言されています。そして救い主は苦しみの中で救いの完成に満足し、多くの人のために罪の赦しを与えてくださいました(53:11-12)。

 

 また55章では、無代価無条件で与えられる救いへの招きの言葉があります。54章は、救いの完成と招きの言葉の間にあって、先に救われた者たちに、さらに多くの人々を迎える用意をするよう主が命じておられるのです。

 

3.天幕作りの労苦

 天幕を広げるためには、幕や綱や杭を得るための大きな労苦が必要です。当時は女性が毛を紡いで糸にし、約1m幅に織ったものを男性が縫って成形する、それぞれが分担する共同作業でした。そして一度雨を経験することで織地が収縮し、防水性が出てきました。

 

 教会の歩みと働きも、主の救いを喜び、与えられた賜物が生かされていく共同作業です。そして、どんな人も主が招いておられる人として迎える心も広げていただかなければなりません。

 

 建物を誇るのではなく、主を中心とした交わりの幸いを証しし、また、恐れや不安、敵意の嵐から救われて、主に愛されている平安と希望の中に憩わせていただいている喜びが広がっていくこの年とさせていただきましょう。