申命記 21章8節「主の贖いの恵みに生きる 」

主よ、あなたがあがなわれた民イスラエルをおゆるしください。罪のない者の血を流したとがを、あなたの民イスラエルのうちにとどめないでください。そして血を流したとがをおゆるしください。(8) 

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 イスラエルが神の律法を守ることによつて、神がどのような方かが表されました。律法には神の豊かな赦しが教えられています。1節から9節に、殺されて野に遺棄された遺体が発見され、犯人がわからない時に、どのように対処するかが教えられています。8節に「あなたがあがなわれた民イスラエル」と書かれています。「あがなう」とは買い取ることです。殺人事件の対処法にも、イスラエルが神に買い取られ、神の民となったことが教えられています。

 

 まず、犯人を捜すのではなく、血が流された罪の赦しを求めるように命じられています(8)。カナンの地の本当の所有者は神です。ですから、イスラエルは土地をきよく保つ責任がありました。この時、遺体のあった場所から周囲の町までの距離を正確に計り、最も近い町が、血が流された罪の責任をとりました。ここにも神の公平さが示されています。

 

 さらに、長老たちは「イスラエルをおゆるしください」(8)と言いました。「自分の町は無罪だから関係ない」という態度ではなく、誰かの罪を自分たちの罪として背負う姿が教えられています。その背景には、神の力強い御手でエジプトの奴隷から解放された恵みがあります。また、イスラエルは神の民とされているので、罪を除き去ることが命じられています(9)。

 

 私たちは天の父に対して「わがままな子」で、罪のため滅ぼされて当然でしたが(21)、主の十字架の大きな犠牲によって、罪の奴隷から贖われました。ですから、兄弟姉妹の罪や欠点を見た時に、非難するのではなく、愛をもって神に祈りましょう。それが教会から罪を取り除く働きになります。またその生き方をとおして、人々は神の愛を見ることができます。

 

【祈り】主よ、イエス様の十字架で、わがままな子である私を赦してくださり感謝します。人をとりなす者にしてください。アーメン

 

 

♪新聖歌196

 

ベラカ2013年1月号より転載 

執筆者:北大阪教会・山本敬夫氏