『キリストの証人』使徒二・22~33

 ペンテコステの日にペテロが聖霊に満たされて語ったのが今日の箇所です。彼はイエス・キリストの福音を知らない人々に語ったのですが、これを聞いた三千人が救われ洗礼を受けたました。今もクリスチャンに神が願っておられることは聖霊に満たされキリストの証人となることです。

 

 第一 地上のキリスト

 

 22節、23節にイエス・キリストの三年間の公生涯のことが記されています。彼は多くの奇蹟を行われました。しかし、それは力あるわざに見えたり、不思議に見えたり、イエスが単なる人間ではなく、キリストであることのしるしに見えたりしたのです。

 

 イエスはご自分が救い主であるとの確証のため十字架にかかられて、死なれたとき、彼を十字架につけた人々は勝利したと思いました。しかし、イエスは死に勝利してよみがえられたのです。イエスの十字架は預言され、計画されていたことであり、敗北や失敗ではありませんでした。

 

 第二 復活のキリスト

 

 24節から32節でイエスの復活のことが語られています。ペテロはイエスの復活が事実であることを証拠立てるためにダビデを引き合いに出します。ダビデはイスラエルの民にとって神に順ずる人物でした。

 

 そのダビデが歌った詩篇一六篇8~11節(25~28)を引用して「わたし」とはイエスのことである(ヨハネ一・18)。ダビデにはお墓があるがキリストにはない(29~31)。

 

 また、イエスを裏切ったペテロが聖霊に満たされ、「私はイエス・キリストの証人である」と言って誰をも恐れず、福音を伝えたのです(使徒四・22)。

 

 第三 約束の御霊

 

 ペテロは詩篇110篇を解き明かし、イエスは昇天されサタンが滅ぼされるまで神の御座の右に座しておられます(34~35)。ですから、イエスが実現される国は天上の永遠の御国です(ヘブル一二・26~28)。

 

 そこで、イエスは父から約束の聖霊を受けて、それを注がれたのです(33)。聖霊に満たされるとき、聖霊は助け主、慰め主、弁護者、良き相談相手、真理を知らせてくださいます。また、力の聖霊として、きよく生きる力、愛に生きる力、キリストの証人となる力を与えてくださるのです(使徒一・8)。